お知らせ

無線通信120周年を記念するアマチュア無線記念局8N120ICTが、2015年12月1日に開局します

2015年11月25日

国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、東京都小金井市)の職員有志らによって構成される「無線通信研究アニバーサリーアマチュア無線記念局リレー実行委員会」は、無線通信の歴史を振り返り広く紹介するとともに、青少年への電波・無線技術の紹介を通じて、次世代の技術者の育成に寄与する活動を続けています。

来たる2016年は、現在のNICT、国立研究開発法人産業技術総合研究所(AIST)、NTT、及びKDDIの研究開発部署等の共通の前身である逓信省電気試験所が、1896年(明治29年)に無線通信の研究に着手して120年の節目となります。無線通信の実用化は、その前年の1895年にイタリアのマルコーニによる実験成功に始まり、また我が国における無線通信の実験は1897年に初めて成功したとされています(下掲写真)ので、2016年は世界および日本にとっての「無線通信120周年」の中心的イヤーとなります。今から20年前の1995年には、当時の郵政省が、「無線通信発明百周年記念行事実行委員会」を設置して、講演会、展示会、出版事業などを大々的に実施しました。また当時の郵政省通信総合研究所(現・NICT)も、「無線通信研究100周年記念事業委員会」を設置して、記念式典や講演会の開催、および「通信の百科事典」や「ウェーブサミット講座」(全7巻)などの出版事業を、1995年から96年にかけて行いました。それらから20年経った今回の120周年は、私どもアマチュアの手によって盛り上げたいと考えています。

そこで当実行委員会は、逓信省電気試験所の後身であるNICTから理事長名の活動賛同書を得て、総務省関東総合通信局に「無線通信120周年記念アマチュア無線局」の開局を申請していたところ、本日11月25日に同局から免許状の交付を受け、識別信号(コールサイン)や開設期間等が以下の通り確定しました。

記念局の概要

当実行委員会は、これまで開設運営してきた記念局8J10NICT及び8N100ICTの活動実績を踏まえ、新しい記念局8N120ICTによって、無線通信の歴史にゆかりのある土地での移動運用などを行い、無線の歴史120年を1年間アピールしていく予定です。

逓信省電気試験所による日本初の無線電信実験
逓信省電気試験所による日本最初の無線電信実験(1897年冬、東京・月島海岸)
(電波監理委員会編「日本無線史」第3巻, p.17 (1951年) より引用)

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